お前トム・アラヤだろ? えっ、違うの!? まさにSlayer直系、The Conjuring 『Tortured Spirits』
画像:Tortured Spirits | The Conjuring
アルゼンチンのスラッシュメタルバンド、The Conjuringの1stアルバム『Tortured Spirits』です。2016年リリース。
Slayerに激似
一言で言えば、かなりSlayerに似ています。
音、リフ、ギターソロ、メロディ、曲展開。随所からその影響を感じることが出来ます。
特筆すべきはボーカルの声。
お前トム・アラヤじゃねーの?ってくらい似てます。
声質もそうですが、歌いまわし、シャウトなど、本当にそっくりです。
そっくりさんコンテストに出られるのではないだろうか。
曲はいい
とは言ってもパクリではありません。
初期のブラックメタル感があるSlayerというよりは、『Seasons In The Abyss』や『Divine Intervention』辺りの雰囲気に近いです。
上記のbandcampから全曲視聴することが出来ます。
ぜひ聴いてみて下さい。
お勧めは1曲目の "Reign in Terror"。
そして4曲目の "Disciple Of A Gun"。
どちらも最初から疾走していて、まさにSlayer。
アルバムは10曲で45分。
どの曲もコンパクトにまとまっていて、疲れることなく二度三度と聴けます。
Seasons In The Abyssを意識?
意図的か偶然か、このアルバムには『Seasons In The Abyss』との共通点が多く見られます。
まず曲順。ファストテンポとミドルテンポの曲が交互に配置されていることがほとんどです。
また、曲数も同じ10曲です。
ラストの曲名がアルバムタイトルと同一というのも同じです。
ちなみに、一曲目のタイトルは "Reign In Terror"。
そう、Slayerの名盤『Reign In Blood』を思い出すのも無理はないと思います!
ミドル~スローテンポな曲がやや多め
ただ、ミドル~スローテンポな曲がやや多めです。
1stアルバムだし、もっと元気に疾走しても良かったと思います。
完成度が高い曲なら良かったのですが、ちょっとかったるいなと感じてしまったのが正直なところ。
特に、ラストは速い曲の方が良かったと思います。
Metallica『Master Of Puppets』、Megadeth『Rust In Peace』、Slayer『Reign In Blood』、Anthrax『Spreading The Disease』と、名盤のラストは速い曲と相場が決まっているんだ!
キラーソングと言えるほどの曲がなかったのも惜しいです。
まとめ:次なるアルバムに大いに期待
1stアルバムにしては素晴らしい出来でした。
これで新人なんでしょうか。もしくはキャリアがあったのか・・・
気が早いですが、次のアルバムが楽しみです。