これで3,000円切り! Bluedio製Bluetoothヘッドホン T2S Turbine 2に正直驚いた! (2017年10月26日 加筆)
先日、Bluetoothヘッドホンを購入しました。
Bluedioという会社の「T2S Turbine 2」という製品です。
イヤホンやヘッドフォンって、購入したらそうそう買い換えることはないかと思います。
僕も、2016年6月にこれを購入して以降、2017年11月現在かれこれ一年以上この製品を使用しています。
そこで、一年以上使用した雑記を記します。
スペック
主な性能・仕様は下記の通りとです。
Bluetooth Ver. | 4.1 |
重量 | 227g |
待受時間 | 約1625時間 |
再生時間 | 約40時間 |
通話時間 | 約45時間 |
充電時間 | 約2時間 |
ドライバー口径 | 57mm |
日本語説明書 | あり |
マルチポイント |
対応 (2台まで)
|
有線接続 | 可 |
防水・耐水 | 非対応 |
地味ですが、Bluetooth接続だけじゃなく、有線で接続も出来ます。
つまり、バッテリーが切れても使えます。
また、Bluetoothに対応していない機器でも、3.5mmジャックさえあれば使えるということです。
iPod Classicなどでも使用できるわけですね。
音質
最初に断っておくと、僕は決していい耳の持ち主ではありません。
また、音に対してさほどこだわりがあるわけでもありません。
とりあえず、「自分が好きなジャンルを自分が気持ちよく聴ければいい」と、その程度の人間です。
そんな人間のレビューだとお考え下さい。
音の特徴としては、深みのある低音がよく通ります。
音圧やアタック感も強く、迫力のある「ドスドス」といった低音が身体に響いてきます。
僕はよくヘヴィメタルを聴くのですが、思わず頭を振ってしまう迫力です。聴いていてワクワクします。
正直、安価なBluetooth製品でここまでの音を出してくれるとは思いませんでした。
同価格帯の下手な有線と比較しても、決して劣らないかと思います。
中音域や高音域に関しては、良くもなく悪くもなく程度だと感じました。
ただ、正直に申し上げると、僕自身その音域にそこまでこだわりを持っているわけではありません。違いもさほど分かりません。
さすがに100均クオリティだと残念になりますが、普通の価格帯のイヤホン/ヘッドフォン程度の音が出れば満足できる人間です。
そういった意味で、特に気になるようなことはありませんでした。人に言うなら、「普通に良いよね」程度の感じです。
また、高い解像度や、広がるような分離、空間表現といった部分も、この価格帯に求めるのは酷かもしれません。
例えば、シンバルやハイハットの音は、深みや厚みのある音で鳴っているというよりも、単に「音が聞こえる」程度に感じました。
そのため、「繊細な音を楽しみたい」「楽器の聴き分けをしたい」「その場にいるような空間を楽しみたい」といった方には合わないかもしれません。
ですが、「迫力のある音が欲しい」「激しい音を楽しみたい」といった方にはオススメ出来ます。
イコライザーなどで音が割れるほどにドンシャリにしている人なんかは、結構相性が良いと思います。
ジャンルとしては、
- ロック
- ハードロック/ヘヴィメタル
- エレクトロニック/ダンスミュージック/テクノ
などとの相性は良さそうです。もちろんJ-Popも。
クラシックやジャズなどを聴く方であれば、また違った意見が出るのでしょう。
とりあえずポピュラー音楽を愛聴する僕は、「この音質なら価格以上の価値があるな」と素直に思いました。
参考までに、記事の最後に、実際にいくつか曲を聴いた駄文を載せています。
装着感
Bluedioの様な中国メーカーの製品は、店頭に置かれていることは少なく、「試着・試聴」を事前に行うことが出来ません。
というわけで、付けてみてどんな感じだったのかを記します。
重量
重さは実測で226g。公称通りです。
どのくらいの重さか。これは、ハウス バーモントカレーと同じくらいだそうです。そう考えるとかなり軽い気がしますね。
ちなみに、有線で軽量ヘッドホンと呼ばれるものが80~150g程度の重さです。
それらと比較すると重量はありますが、ヘッドホン全体としてはごく標準的な重さです。
audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M20x
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
例えば、2016年6月22日現在、Amazonのモニターヘッドホン部門で一位となっているaudio-technica製の「ATH-M20x」は190gです。
また、こちらも評価の高い、Pioneer製の「SE-M521」は220gと、ほぼ変わらない重さになっています。
これらを見て分かるように、特段重いヘッドフォンではありません。
実際、使用していて特に重いと感じることもありません。
休日は朝から晩まで、12時間以上装着することもあったりしますが、ストレスなく使っています。
ただ、「重い」の感じ方は人それぞれですし、イヤホンや軽量ヘッドフォンと比べると最初のうちは違和感を感じるかもしれません。
購入前には、似たような重さのものを店頭でチェックした方が安心でしょう。
ちなみに、外出するにはちょっと重いというか、ゴツいかもしれません。
室内用なら◯、外出用なら△です。
側圧
「側圧」というのは、簡単に言えばどれだけヘッドフォンが耳や側頭部に食い込むか、ということです。
幅が狭ければ圧迫感を感じて、「痛い」「キツイ」「長時間付けていられない」という評価につながります。逆に広ければ開放感を感じて、付け心地が良く感じます。
では側圧が強い方が優れているのかというと、そうではありません。
例えば、側圧が強ければ強いほど、多くの場合は低音がよく聞こえます。
試しに、今お使いのイヤホンやヘッドフォンを手で抑えてみて下さい。通常よりも低音がよく聞こえるのではないでしょうか。
これはそもそものヘッドフォンの
正直、初めて付けた時は、「キツイ」「頭痛い」と感じました。*1
「側圧が強い」と呼ばれる状態です。
失敗した、と思いました。
一時間も付けられませんでした。
しかし、ヘッドホンは側圧を緩くすることが出来ます。
ティッシュ箱などに付けたまま放置しておくと、幅が広がります。
そこで、就寝時に空き箱に装着してみました。
数回繰り返すと、ビックリするくらい側圧が弱くなりました。
今では休日に一日中付けていても気になりません。
もしかしたら、安物だから広がりやすいのかもしれません。
いずれにせよ、購入時よりも側圧を弱められる、というのは言えます。
側圧に関しては、余程のことがなければ心配しなくても大丈夫だと思います。
眼鏡との併用は可能
外ではコンタクト、家では眼鏡という方も多いと思います。
そのような場合、気になるのが
眼鏡とヘッドホンを同時に付けられるのか?
ということです。
結論から言うと、大丈夫でした。
先にヘッドホンを付け、その後に眼鏡をかけるようにします。
自分の耳ではなく、ヘッドホンに眼鏡をかける感覚です。
これで併用することが出来ます。
若干斜めになるため、最初のうちは違和感を感じるかもしれません。
しかし、すぐに慣れると思います。
実際私は、問題なく眼鏡をかけて使用しています。
痛いとかもないです。
バッテリーは驚異的。二日間の連続再生が可能。
凄く持ちます。終わり。
では手抜きなので、ちゃんと書きます。
前述の通り、仕様では
- 連続待受:1625時間
- 連続再生:40時間
- 連続通話:45時間
となっています。
単純計算で、丸二日間恋人と電話していてもバッテリーが切れないということになります。
これが、イヤホン型ではなくヘッドホン型を選択した最大の理由です。
ヘッドホン型の方がバッテリーが長持ちするものが多い
ということです。
参考までに、Amazonのイヤホン・ヘッドホン売れ筋ランキングで堂々一位 (2016年6月22日現在) のQCY QY8と比較してみます。
こちらは、
- 連続待受:175時間
- 連続再生:5時間
- 連続通話:5時間
となっています。
待受時間・連続通話時間はおよそ9倍。
連続再生時間は8倍の差があります。
これはどちらが良い悪いの問題ではなく、そもそもの目的が違います。
QY8は、外出時やスポーツ時に使用するのが主な目的です。
そのため、バッテリー云々よりも軽さが重要なわけです。
私は前述の通り、自宅のPC用に使用するため、バッテリーの持ちを優先してT2Sを選びました。
実際、本当によく持ちます。
40時間の連続再生は嘘ではなさそうです。
既存の製品で、ここまで持つものは少ないと思います。
室内用ならバッテリーを第一に
ちなみに、家で使うのがメインだよ!という方は、まずはバッテリーが長持ちするモデルを選んだほうが後悔しません。
例えば、休日に映画を2~3本観るとします。
その際、5時間再生出来るイヤホンを使うと、最悪の場合、クライマックスのシーンでバッテリーの警告音がなります。
Bluetoothイヤホンの警告音は、かなり耳障りで大きいです。
どんなに感動的な場面も興醒めです。
音楽でも同様です。
バラードの最中にバッテリーの警告音が聞きたいですか?
ライフスタイルにもよりますが、長時間連続で使用する方の場合、まず間違いなくバッテリーの持ちは考えたほうがいいです。
蒸れとイコライザーには注意。
基本的に大きな問題はありませんが、二つほど。
夏は蒸れる
まず一つ目に、かなり蒸れます。
特に夏ですね。
この機種に限らず、ヘッドホンでは仕方のないことでもあります。
冷房なしでは厳しいものがあるので、
「節電のために冷房は付けない」
という方は気を付けた方がいいかと思います。
参考までに、この機種のヘッドバンドの最長部は38mmでした。
ここが太いと、それだけ頭が覆われることになり、暑いです。
イコライザーは絶対にいじるな!死ぬぞ!
二つ目に、本体のイコライザーはいじらないことをオススメします。
何のこっちゃ分からないと思いますが、とにかくイコライザーは変えないことをお勧めします。
端的に言って、一回でも切り替えてしまうと、出荷状態の音に戻せなくなります。*2
総評
音も良い。
バッテリーも長持ち。
値段も手頃です。
これで3,000円を切るのだから、技術の進歩って凄いなぁと関心します。
イコライザーの不親切さを除けば、欠点らしい欠点もないです。
この価格帯でここまでの物ってなかなかないんじゃないかなぁと思います。
私は購入して大満足でした!
おまけ
最後に、実際に曲を聴いた印象を書いておきます。
まずはメタル系の楽曲から。
Judas Priest 『Painkiller』
System of a Down 『Prison Song』
Babymetal 『ギミチョコ!!』
彼はペインキラー。
前述の通り、メタルとはよく合います。
この手の音楽は、元々いわゆる「ドンシャリ」傾向にミックスされていることが多いのですが、その「ドン」成分が数割増で響いてきます。
Babymetalで言えば、神バンドが超神バンドになります。
迫力がありますが、楽器の分離は並です。
また、シンバル系の音も若干弱めです。
でも、ヘッドバンガー的にはスゲー良い音。心地良く頭振れる。ケーブルないし。クレイジーだねって感じです。
メタル系を聴いていると、どうしても血がたぎって騒ぎたくなるんですよね。
そんな時、ケーブルが「ガッ!」って引っかかると凄く萎えます。
それが無くなっただけでも良かったな、と。
Aphex Twin 『4』
顔芸のプロ。
エレクトロニック系の楽曲ともよく合うと思います。
ベース音が耳の奥でうなり、ズンズンと繰り返されるビートが心地いいです。
ただ、さらなる「重低音」を求める方はまず試聴ですね。
EDMなんかはそこが命って人もいるでしょうし。
欅坂46 『サイレントマジョリティー』
平手ちゃん可愛い。
J-Popとして選んでみました。
これが意外によく合います。
ロック系と比べると、元々音を詰め込み過ぎない楽曲です。
そのため、解像度や音の分離が高くはないこの機種でも、ハッキリと色々な音を聴くことが出来ます。
何より、「こんなベースラインだったんだ!」という新たな発見がありました。
一方でボーカルはちょっとだけ引っ込んだ感じに聞こえます。
ここは値段が出る部分ですね。
もっとここが知りたい、ここが分からない
など、質問や疑問があったらぜひコメント欄にどうぞ。
*1:参考までに、私の頭の大きさは
- 後頭部~耳~目の外周(いわゆる頭囲):56.5cm~57.5cm程度
- 頭幅:16cm
- 片方の耳の中央辺り(耳の穴の部分)から頭頂部を経由して、逆の耳までの長さ:37.5cm程度
でした。
おそらく、平均~やや大きめのサイズだと思います。
*2:
この機種には、本体側で低音/高音を調節する機能が付いています。
ですが、実際に数値を見ながら調節するものではありません。
あらかじめ複数のプリセットが登録されていて、ボタンを押す度に一つずつ切り替える形となります。
先に進むことしか出来ず、「一つ前の音が良かったな」と思っても、戻ることは出来ません。
一つ前に戻るためには、一週する必要があります。
しかし、一体いくつのプリセットがあるのか不明です。
そのため、一度切り替えると「何回押せば元に戻るのか」ということが分からなくなります。
今自分が設定しているのが何なのか、というのを知る方法もありません。
もちろん、説明書にも書かれていません。